前回は、アナマリアさんに愛しているダンナさんとの出会い、苦労した言葉の習得、子育て、学校支援について話していただきました。学校支援では、言葉や習慣が分からない子どもたちの学習はもちろんのこと、日本の学校のことがよく分からない親とのつなぎ役になっていること、外国人という違いゆえにいじめられた子どもの作文の紹介などがあり、日本の学校のあり方を見直すきっかけなったのではないかと思います。最後には「Gracis a la vida 人生よ、ありがとう」という歌まで披露していただき、ラテンの香りも大いに満喫できました。アナマリアさんは「いい環境、チャンスをあげれば子どもはやる気になる」と述べていましたが、実のところ日本の教育制度は外国由来の子にチャンスを与えているとはいえません。
そこで次回は、CTNの事務局長で研究者の能勢が日本の外国人教育を戦後の日本のあり方までさかのぼり、大きな視点から外国の子の教育困難が政策の不在によるところが大きいことを明らかにします。そして、私たちができることのひとつに学校のボランティア支援という道があることをお話しします。
それを受け、運営委員の川澄が、中信において先駆的に学校に日本語支援ボランティアに入り、子どもたちの成長を愛情こまやかに見守ってきた実践例を交えながら、学校の日本語ボランティアの必要性、楽しさを皆さんにお話する予定です。次回も、外国由来の子ども教育の問題を通じて、教育や地域の在り方を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。前回出られた方もそうでない方も、ふるってご参加ください。
発題者より一言:
能勢桂介:外国由来の子の教育状況のひどさは、国の無策によるところが大きいという理解を欠いては問題の本質に迫れません。当日はこのことを簡潔にお話します。
川澄利枝子:誰にとっても子どもは大切なたからもの。日本に来たことで不幸になってはなりません。どんな状況にある子どもでも教育を受けることができる社会でありたい。私たちが応援できることはたくさんあります。日頃の活動とその喜怒哀楽をお話したいと思います。